【ボランティア団体紹介】絵本の読み聞かせ会②
今回は「絵本読み聞かせ会(上海)」の様子を取材させていただきました。
この日は、私たちボランティア情報シェアグルチャのリポート部(以下、リポ部)も、準備の段階から取材にお邪魔させていただきました。
絵本読み聞かせ会(上海)は、未就学児向けに、絵本の読み聞かせとわらべうたの会を開催しています。
団体紹介の記事はコチラ↓です。
絵本読み聞かせ会ボランティア活動当日の流れ
絵本読み聞かせ会当日は、開始時間約45分前からスタッフが集まり、準備が始まります。
レジャーシートを広げて、絵本やわらべうたに使用するシフォンの布やお手玉などを並べていきます。準備が終わると、打ち合わせ。当日の分担や進行を確認します。
その後、参加者が集まってきたら、談笑をしたり、おむつ替えを案内したり、開始までスタッフのみなさんが笑顔で参加者を迎えていました。
絵本のあとは、最後に、参加者が自由に交流する時間も。そこでは、離乳食や遊ぶ場所についてなどの情報交換がなされ、ママどうしのコミュニティづくりの場としても貴重な機会となっていました。
↑読み聞かせの様子。ただ読むのではなく、子供たちに質問を投げかけ、ぐっと興味を引き付ける✨
↑当日の様子はリポ部の池永良恵さんのグラフィックレコーディングをご覧ください。
絵本やわらべうたについて
取材当日は、9冊の絵本が読まれました。季節感を感じる夏の食べ物の絵本をはじめ、その合間に、手遊び歌、わらべうたなどが入ります。
終始、絵本に真剣に聞き入る大人と子どもたち。一方で、手遊び歌やわらべうたのときは、指先や全身を使って楽しんでいる姿が印象的でした。
↑真剣に聞く子供たち👀✨知っている本でも大人が聞いていても、新鮮で楽しい!
絵本はどうやって決めているの?
事前に読む本は決めていますが、読む順番は事前に決めず、その場の子どもの様子を見て決めているそうです。
Wechatでその日の参加者グルチャがつくられ、参加者の月齢にあわせて、スタッフ内でどんな本を読むかなどを提案し合ったりしながら話し合いで決めているそう。
この日は0~3歳近い子どもがいたので、年齢に幅がありました。そのため、年齢層や季節に応じた本を選択されています。
この日はスタッフの数が多かったこともあり、絵本は1冊ずつ読み手が違いました。読み手を変えることで、子どもたちの集中力が続き、絵本に引き込まれていました。
1~2冊ごとに読み手を交代する工夫をしているのは、読み手の声や雰囲気が違うので、たとえ同じ本だとしても、聞く側の受ける感覚も異なってくるからだそうです。
↑6月末だったので、カエル🐸さんやお星さま⭐️、かき氷🍧などの本が。
「わらべうた」について
ボランティアスタッフの中に、日本で幼稚園の先生をしていて、わらべうたをされていた方がおり、その方が担当しています。
上海に来られて、ロックダウンが開けて、未就学児が多くいるマンション内からの要望もあり、まずはマンション内で昨年の9月から始められたそう。
一方で、ロックダウン中からマンション内ですでに絵本の読み聞かせ会をされていたスタッフがいて、ロックダウン明けから、すくすく広場で広く参加を呼び掛けたところ、わらべうたをされていた方と繋がりました。
そこから、今のカタチに。
わらべうたには、月齢にあったうたがあります。『あぶくたった』の本を持っているスタッフがいて、そこからの繋がりでわらべうたを歌ってみようということから始まりました。
シフォンの布を使い、手先を動かしながらみんなで歌ったり、うたと共に折り紙のカエルがぴょこぴょこ飛び跳ねるのを目で追ったりしながら、ママも子どもも一緒になって楽しんでいました。
今後、わらべうたを担当できるスタッフを増やそうという取り組みもされるそうです。
↑シフォンの布で何が始まるのかな⁈語りかけ始めから瞬時に子供たちの視線を集めます👀✨
↑お手玉、シフォンの布は、毎回持参されているそう!お手玉は小豆かプラスチックかで感触や音が異なり、子供たちが投げたり振ったり、楽しんでいました😊🎵 待ち時間も退屈しませんね!
手遊び歌について
途中のわらべうたの前後にも、知っている手遊び歌を挟む試みが行われていました。
わらべうたはメジャーではない歌が多いため、知っている歌がもっとあると嬉しいという参加者アンケートの声を反映して、6月から手遊び歌を加えられたとのこと。
毎回参加者アンケートをとり、より楽しんでもらえる会にしていく努力をされており、手遊び歌は好評なので、継続されるそうです。
月齢が低い子どもたちが多いため、わらべうた以外にも、知っている手遊び歌を混ぜて、途中の集中力が保たれる、緩急がつけられる、楽しく聞けるのではないかと、今回初めて取り入れられた試みだそうです。
手遊び歌の始めに「これ知ってるかな?」など声かけをして子どもたちの注意を引きつけ、反応をみてコミュニケーションを取りながら手遊び歌をしているのが印象的でした。
↑母子一緒にワイワイ楽しそうでした☺️❣️皆んなが鼻🥸しているところを激写📸✨
当日だけじゃない!ボランティアスタッフの活動
絵本読み聞かせ会(上海)には、絵本を読んだり、わらべうたを担当するスタッフのほかにも、裏方として会を支えるボランティアがいます。
グルチャ内での開催日のお知らせ、参加者のグルチャ作成、その他ご案内をするなどの役割を担っているそうです。
参加者の声を一部紹介します(抜粋)
・日本語の絵本にアクセスしづらい状況の中、初めて出会う絵本に触れることができた
・絵本の読み聞かせだけでなく、わらべ歌やスカーフなどを使った遊びもでき、子供が飽きずに楽しそうだった
・一方的な読み聞かせの場ではなく、布や折り紙を使った遊び、絵本に合わせて親子で触れ合い遊びがあった
・色々な方の読み聞かせを体験ができ、どの話手の読み聞かせも聞きやすく、面白かった。親としても勉強になった
・いつも家で読んでいる本には種類に限りがあるので、色々な本(しかも季節や参加者の月齢まで考慮されていた)やわらべうたと触れ合うことができて、子どもたちも喜んでいたので、参加して本当に良かった。わたし個人としては、子どもの歳が近いママさんたちと知り合える機会になったのも、とてもありがたかった
・読み聞かせ以外にわらべ歌やリトミック要素もあり、バラエティに富んでいる
・質問タイムの雰囲気がとても良くてスタッフの方や他の参加者さんともお話しできて良かった
↑シフォンの布はふわふわな感触。触ったり、投げたり、お顔をこしょこしょしてみたり…!わらべうたで、さまざまな見立て遊びに使われます👏✨
ボランティア活動者の声
ボランティアの方は、参加者からボランティア側に移った人も!
活動されている方の声をお届けします!
↑参加者側から、ボランティアする側へ✨ご自身のお子さんを抱っこしながら読み聞かせ📕
・初めは緊張しましたが、いざやってみると楽しかったという気持ちになり、達成感のようなものがあります。子どもたちが喜んでいる姿や感触があると嬉しいし、それが見たくて続けています。また、当日の反応などをみて、月齢にあっていたかや、違う選択のほうがよかったかな、などその都度反省しながら次に臨みます。大変に思ったことはなくて、楽しいから続けられています。
・仕事でやってきたこと、スキルが活かせる場所があることが嬉しいです。社会に貢献している感覚をもらっています。これからも続けていきたいです。
・読んでいて、子どもたちの反応があると嬉しいです。
・読むときに気を付けていることは、まず自分が楽しむこと。自分が楽しめていないと聞いているほうも楽しくないと思うので、そこを意識しています。
・声の緩急をつけることに気を付けています。
・自分の家にある本を持ってきて読むことも多いので、事前に本を読んできて準備をしています。
↑引きで撮影した写真🤳温かく見守る大人が多くていいなぁ…✨
リポート部の一言
毎回よりよい機会になるようにと、スタッフの方全員が取り組んでおられる姿にとても感銘を受けました。
★絵本読み聞かせの会さんへご連絡ご希望の方は
ボランティア情報シェアグルチャへご連絡ください。
最後に…
こんなボランティア団体があるよ!やっているよ!参加したよ!の声も、よろしければお声がけください♪
↓中国ボランティア情報シェアグルチャのグルチャへの参加方法
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