【ボランティア団体紹介】上海あるQu①
今回は、上海あるQu(以下:あるQu)を立ち上げたYUKIさんとCHIEさん、5月にジョインした新メンバーのYUKARIさん(第二弾記事に登場)の3名に、リポ部メンバーを交えて座談会に近い形でお話を伺ってきました!
あるQuの活動の様子や立ち上げまでのお話を伺い皆さんに知っていただくことで、今後何か活動を起こしたいと考えている方のヒントになるのではないかと考え、取材させていただくこととなりました。
第一弾の今回は、YUKIさん、CHIEさんにあるQuの立ち上げのきっかけや記事作りの進め方を伺いました。
第二弾では、あるQuにとってのボランティアへの思いや、今後の展望についてご紹介します!
あるQuとは?
——あるQuは、2022年12月にリリースされてから、上海生活のあるあるクエスチョンリストとして、幅広い情報を発信されていますね。あるQuとは?を改めて教えてください。
CHIE:
情報と一口に言ってもさまざまですが、あるQuでは、お水事情、スーパー、幼稚園など、生活情報に重きをおいて発信しています。上海では、SNSを使っている方も日本人向けの情報媒体も多いので、トレンドの情報はキャッチしやすいですが、生活の基礎情報は検索してもなかなか見つけにくくて、先輩に教えてもらって初めて知ることばかり。その苦労した経験から、自分たちが実際に先輩に投げかけてきた質問や、教えていただいた回答を誰でも見られる形にまとめることにしました。
——どんな方に向けて発信していますか?
YUKI:
上海生活をこれから始められる方、始めて間もない方です。また、上海歴が長い方でも、出産や幼稚園選びなど、その分野に関してのビギナーの方々もイメージしながら、発信しています。
上海は繋がりも密ですしアプリも使いやすいので、数ヶ月すれば生活情報は手に入りますが、そこまでが大変。
その過程をサイトやInstagramを通じた情報提供という形でお手伝いできたらという気持ちで活動しています。
CHIE:
すぐに調べたり連絡できるよう、サイトのURLや連絡先のQRコードを貼り付けたり、上海のみで使われている言葉は、言い換えたり補足したりして書くようにしています。
YUKI:
上海の主流なコミュニケーションツールはWeChatのグループチャット(以下、グルチャ)ですが、参加は特定の方でクローズドな空間ですし、新しく入った方は過去の情報を見れません。渡航時期は人それぞれなので、どのタイミングからでもアクセスできるオープンな場所に情報をストックしたいと思い、サイトという形になりました。
CHIE:
一方で、サイトというオープンな場なので個別性の高い情報はあまり掲載できない、情報交換には不向きな側面があります。
そこは、子育て相談グルチャ「上海すくすく広場」や、幼稚園・託児情報をシェアする「幼稚園・託児情報シェアグルチャ」などの方々と連携・補完しあいながら運営しています。サイトにもお互いのリンクを貼っていて、読者の皆さんにもセットで活用いただけるとよりいいのかな、と思っています。
立ち上げ・運営について
——あるQu立ち上げのきっかけを教えてください。
YUKI:
私が上海に渡航したての頃、情報を得るのが大変で、全て先輩たちに教えてもらいました。その温かいつながりに感動した一方で、この情報がどこかにまとめられていれば、教える人教えてもらう人双方にとって便利だなと思っていました。
上海では、自分の経験を活かして活動する方々にたくさん出会えて。私は前職で今のあるQuの活動と近しい仕事をしていたので、私にも何かできるんじゃないかと思っていたのですが、やっぱり一人じゃ不安だし、やり切れる自信がなくて。そこに日本からCHIEさんが・・!友人を交えて韓国街に行った時にマッコリを飲みながら(笑)「こんなことやらない?」という話になったんです。
CHIE:
私も来たばかりの頃、ググっても分からない環境下での情報収集に苦労して。そんな時友だちに盒马(フーマ)を教えてもらいました。そのたった一つの情報だけですごく生活が安定して、とても感動したのを覚えています。
もし自分が教える側になった時、何かひとつURLを伝えるだけで基本情報を網羅できるツールがあればいいなと思っていました。
私も渡航直前まで広報として文章を書く仕事をしていたので、書くことは続けたいなと考えていたところに韓国街の会が!
立ち上げのきっかけになったマッコリ
やりたいことの方向性が同じだったことも嬉しかったですし、何より完成物へのポリシー・考え方の基準みたいなものが一致したように感じて。
同じ完成物を作る相手だからこそ、大事にしたい感覚が一致していればこの先楽しく納得感を得ながら活動できるなと確信しましたね。
YUKI:
編集の過程や発信することを楽しめるところも同じ感覚だと思います。以前はそれを仕事としていたけれど、仕事から離れた今、それを楽しむ一つの方法としてこのサイトの立ち上げに行き着いたところもありますね。
——「上海あるQu」の名前の由来を知りたいです!
CHIE:
よくぞ聞いてくださいました!(笑)最初は横文字にしようかなと思ってて・・
YUKI:
そうそう。おしゃれなかっこいい感じにしようとしたんだよね(笑)
でも、サイト名から日本人向け・上海ビギナー向け・オールジャンルの情報があるとわかること、あとは編集方針が、企業にかわって情報発信するのではなく、自分たちが困ったことやいいと思ったことなど、自分たち軸にしようと決めていたので、オフィシャル感を感じる言葉は避け、最終的には横文字や凝った言葉ではなく日本語でシンプルな名前にしました。
——メモのたくさんの候補のなかから、「あるQu」になったんですね。実際に「歩く」という意味もあるんですか?
CHIE:
そうですね。あとは自立して自分で歩き出す、みたいな意味もあります。
YUKI:
上海を歩く原動力にしてほしいですし、中国語の拼音(ピンイン)だとQuは「チュィー」と読むので、そういった中国と日本の違いにもフォーカスしながら伝えていきたいという思いも込めています。
はじめは、私たちも参加しているすくすく広場をきっかけに知っていただくことが多かったんですが、最近では、Instagramで知っていただけることも増えました。子育て世帯以外の方々や男性のフォロワーさんも増えてきたんです。
CHIE:
応援の声をいただくことも多いんです。
本帰国された方や上海生活の先輩方がご本人のInstagramでシェアしてくださることもあって、第三者の方がいいねって言ってくれることで興味をもっていただけたり、信頼いただけたりするのかなと思っています。本当に有難いです!
YUKI:
フォロワー数は「応援の総量」だと思っているので、フォロワーが増えて心から嬉しいです。フォローやコメントが励みになって、日々頑張れています。
みなさま、ありがとうございます!
テーマについて
——取り上げるテーマはどのように決めていますか?
YUKI:
企画会議を定期的に開く中で決めているのではなく、生活している中で「ハッ」と気づいた時、思いついた時にWeChatで連絡し合って、企画案として進めています。
実際には、例えば急に気温が上がり始めた時に、衣替えしなきゃ、夏服ないなーどこで買おう?なんて考えて、先輩から教えてもらったあのお店気になるから調べてみよう!といった感じで徐々にテーマを絞っています。
CHIE:
うんうん。日常の中での感覚を第一に、テーマを決めていることが多いよね。
テーマが決まったら後はそれぞれが作業を進めています。
もちろん、顔を合わせて議論したほうがいい時は集まりますが、それぞれが自走できる部分は自走して、こだわって編集する時間を十分に取れるようにしています。
YUKI:
編集する時は、上海ビギナーさんがつまずくポイントがないか、理解や行動までに「?(クエスチョン)」が浮かばないか確かめながら進めています。
CHIE:
他にもいくつか大切にしていることがあります。
まずは自分たちで調べてファクトチェックをすること、実際に足を運んで自分たちの目で見て確かめることも多いです。そして記事のボリュームや内容にもこだわっています。情報を集めた後は、引き算しながら、読みやすいボリュームに収めるようにしています。
YUKI:
そうですね、あとは情報へのアクセスのしやすさも大切にしています。
無料利用のサイトなので、検索窓がないなどできることは限られていますが、サイトの中で迷わず欲しい情報に辿り着けるようなカテゴリー分けができないかは、はじめに考えたことです。最終的には、シンプルに「知る」「使う」「買う」「通う」「聞く」といったカテゴリーになりました。
CHIE:
色も大事にしてるよね。Instagramでは、色でどのカテゴリーかが視覚的にわかるようにしています。
ただ、サイト作りもデザインもあくまで素人なので・・「こうした方が見やすいかな?」「こっちはどう?」なんて毎回試行錯誤しながら作っています。
YUKI:
お互いの完成物に「これでもか!」ってぐらい赤入れしまくりなんですが、「なるほどー」「そんなやり方が!」とニヤニヤしちゃうこともあり、その過程も楽しんでいます。
——実際の赤入れの写真、相互に細かいところまで確認されていますね。細部にこだわり抜いて制作されているからこそ、多くの方に支持されているんですね。リリースから半年足らずでInstagramフォロワー800名超えも納得です!
次回第二弾は、あるQuメンバーの皆さんが考える”ボランティア”とは何か、新メンバーYUKARIさんを迎えての気になる今後の展望について伺っています。どうぞお楽しみに!!
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